不登校になっても焦らないために
子どもが不登校になったときに、私は焦りました。今にして思えば焦ることなかったのに…と考えているので焦っている方の考えるヒントになれば、と思いこの記事を書きます。
不登校になって困る、焦るのはなぜだろう、ということを考えると、学校を卒業しないことで、将来仕事についてお金を稼ぎ、食べていくということができなくなってしまうのではないか…と心配してしまうからだと思います。
たしかに「普通に」学校に行って、卒業して就職することが一番の多数派ではあるのだろうけれど、でも学校を「普通に」卒業しなくても、「普通に」企業に就職しなくても、食べていけている人はたくさんいます。
そして「普通に」学校に行き、「普通に」就職してもそこからドロップアウトしていく人もたくさんいます。ドロップアウトののちに幸せに暮らす人も。そうでない人も。
わが子が将来おとなになったときに幸せに暮らしていってほしい、ということが多くの親の願いですよね。少なくとも私はそうです。子どもが学校に行っても、行かなくてもどちらでもいいけど学校に行っていた方が、より将来人並みの幸せを手に入れる確率が少し上がるだろうから行けるなら行った方がいいんじゃないかな、という考え。 (と同時に学校で抑圧されて、認知のゆがみができて将来の不幸につながらないか、というのも常に思いますがそれはまた別の項で)
将来おとなになって、幸せに暮らしていけるために
子どもが将来おとなになって、幸せに暮らしていけるために、今子どもに優先して身につけさせるべきものってなんだろう。
学力?
忍耐力?
コミュニケーション力?
自分で考えてもなかなかひとりでは答えが出ないので、自分は素敵で幸せそうに活動してるお母さんを見るとこれを聞くことにしています。
(お父さんたちにも聞きたいのですが、なかなか聞ける機会がなくて…)
そこで聞けた、私が納得した、そして好きな答えをご紹介します。
度胸さえあれば大丈夫、なんとかなる!
30歳を過ぎてから海外留学し、日本の大手企業で働いているお母さん談。
我が家の子どもが不登校で、学力やコミュ力が全くないことを心配した私が「大人になって食っていくために、なにが必要なんだろう」と軽く相談したときにくれた答えで、励みになりました。<
失敗してもまたチャレンジする心
塾を開業して毎日エネルギッシュに動き回っているお母さん談。
たしかに合わない場所にいたり、合わない仕事で辞めることになってもチャレンジし続ければいつか自分の好きな仕事・場所・人に巡り合うことができますものね。
というわけで、今のところ私が思う子どもに身に着けさせたい力は上記2つです。
好きなものをずっとやっていく、そこから世界を広げる
これは私の考えていることなのですが、 めちゃくちゃ好きなことがあると、新しい場所に行く度胸も失敗後のチャレンジもしやすいと思うので、わが子が夢中になれる好きなものが見つかるといいな、と思います。
私はゲーム、アニメが子どもの頃から好きだったのですが、「このキャラと世界観好き!」 というところから紙に鉛筆と絵の具でイラストを描きはじめ
→「デジタルなら上手い絵が描けるのでは?」「あと同人サイトとか観たい」
というところからアルバイトでお金を貯めてパソコンを買い独学でPCとCGを覚え、せっせと絵を描き同人誌発行などしていました。
仕事はクリエイティブな職種や専門職には就かず(今にしては間違っていた考えですが、最初から就けると思っていないあきらめがあったのです)事務職やフリーターなどしておりました。
が、子ども産んだ後になってからDTP(印刷物の版下作成)の仕事をするご縁ができ、CGや同人誌印刷の知識が活かせました。その後また独学してWeb作成の仕事などにも繋がっています。
小さな商いですが、 楽しみながらその仕事のための技術・知識を得る機会をさずけてくれたゲームとアニメにはほんとうに感謝です。仕事につながらなくても趣味があることは幸せです。
また映画とマンガからは自分の心を大切にすること(苦手でした)やコミュニケーション(これも苦手でした)を教わったと思います。
ということで好きなことをやっていくのも大事、と思っています。ただ、アニメ、ゲームが好き!というのは「消費することのみが好き」になってしまうこともありますので、子どもにはなるべく消費だけでなく、創作する、世界を広げる側の楽しさを知らせていきたいな、と思っています。
今を楽しむことを大事に
好きなこと、ものを見つけるのには今を楽しむことが大事!いろいろな楽しいことを体験して、好きなものを見つけていきましょう。子も親も!