「ゲーム・オブ・スローンズ:コンプリート・シリーズ公式ブック ~ウェスタロスとその向こうへ~」レビュー

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ここでは早川書房より翻訳出版されている「ゲーム・オブ・スローンズコンプリート・シリーズ公式ブック~ウェスタロスとその向こうへ~」についてレビューしています。


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10年後、20年後に読み返したくなる本

最初にぱらぱらっと見たときの第一印象は「豪華!」「内容は本編で見たり聞いたりして知ってることだなぁ」「文章がかっこいい」「特に企画記事みたいなのは無いので今の刺激は弱いけど、きっと10年、20年後にもまたしみじみ読んで世界にひたりたくなる」「写真はともかくとして挿絵がファンタジー好き心に刺さる!」「総合的には買ってよかった」という感じでした。

装丁が豪奢

ゲーム・オブ・スローンズコンプリート・シリーズ公式ブック表紙

堂々の288ページ、とにかく重いです!大迫力!表紙も豪華だし本文の紙もつやっつやです。布団にあおむけに寝っ転がって読むのではなく(うつぶせならなんとか読めますが)、椅子に座り机に置いて読みたい本です。

表紙カバーのウィアウッドには葉や幹、根っこにグロス加工(?)が施されて、触った時に立体感があります。カバーを外すと石板みたいな質感のめちゃめちゃ固い紙なのがかっこよいです。

ゲーム・オブ・スローンズコンプリート・シリーズ公式ブックカバー下

文体が良い

翻訳は酒井昭伸氏、ゲーム・オブ・スローンズ原作である、「炎と氷の歌」の早川書房から出版されている日本語版の翻訳(4部~)でもおなじみの方なので、原作を読んだ方にもなじみのある文体なのではないでしょうか。

人物名、地名など原作本、映像と一緒ですので、読みづらさ、表記ゆれなども無いと思います。

私はこの、いかにも早川翻訳ものといった感じの少し固めの文章が大好きです。

内容について

人物紹介

人物ひとりひとりを見開きで紹介、片方のページにバストショットで大きな写真。もう片方のページにその人物について、物語はじめから終わりまで何があったかを掲載しています。主要なキャラクターは見開き4~6ページとかで大きく紹介しています。代表的なセリフをひとつピックアップしていたりも。あと「サンサとリトルフィンガー」「デナーリスとティリオン」など、キャラ単体でなく、ふたりの関係性について書いているページなどもあります。

あらすじにからめたキャラクターの紹介で、本編を見ていれば既知のことではあります。え、あのときこの人は実はこんな気持ちだったの?!とかいう驚きは特にないです。でもどの紹介もいい文章表現で読んでいて気持ちがいいですよ。

写真はいつもの衣裳のバストショットという感じなので、全身像の設定をおさらいしたい!とか衣装の細かい装飾が見たい!とか、キャラのいろんな場面の衣裳を一度に見たい!とかの希望がある方にはもの足りないかも。

衣装が見たい方には洋書のこちらの本↓を見るといいかもしれません。(私も気になっているけど買えずにいるので内容の詳細はわからないのですが)

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武器紹介

武器については見開き2ページで10種の全体像と少しの文章で紹介。カドカワムックの方の武器紹介より少し情報量が多いくらいです。もう少し紹介がほしいな、と思いました。(p.143)

学匠の学鎖紹介

学匠(メイスター)の学鎖については、パイセル・クァイバーンなど各メイスターの学鎖の綺麗な写真と、使われているモチーフの意味が載ってました。黒鉄は烏の使役、銅は歴史、鋼は建築、鉛は毒物、ヴァリリア鋼は高次の神秘とか。それぞれを繋いでるんですね。これは面白かったです。(p.244)

メイスターの学鎖

事象観測儀

サムが知識の城<シタデル>に行ったときに出てきた、またオープニングにも登場している「事象観測儀・アストロラーベ」について意匠を写真と文章で紹介しているページがありました。とはいえ考察などはありません。(p.10)

これなんなんだろう、メタ視点ぽくてドキドキします。事象観測儀といい、オープニングのシミュレーションゲームみたいなマップ全体図といい、ラストまで観ていないときには「全部ゲームの世界のことでした!」っていうオチをかまされるのではないかとハラハラしていたものです。

事象観測儀

他企画ページなど

ほかには人物相関図、歴代王の手、ドラゴン紹介、ダイアウルフ紹介などがありました。

結婚・葬儀・戦いなどについて、それぞれ何シーズンの何話で発生したか一目で分かるページがちょっと良かったです。あれこのキャラこんなに序盤シーズンで死んでたっけ…

挿画

ゲーム・オブ・スローンズコンプリート・シリーズ公式ブック挿絵

たまにはさまれる挿絵が素朴で古式ゆかしきファンタジーという雰囲気で良いです。

ファンタジー文学などに親しんできた方にはたまらないのではないでしょうか。児童向けファンタジーの物語(「エルマーとりゅう」とか)の表紙や裏表紙の裏についたマップとかにワクワクした過去を持つ自分はこの本の挿画はとても好みです。

まとめ

最初に書いたことと重複してしまいますが、パラっと見る本としてはすごく面白い、とか強い刺激を感じることはあまり無いのですがじっくり読んで世界に浸る、また10年後や20年後に本棚から出してきて思い出に耽りながら読む、というのにはぴったりの本だと思いました。
内容についても、その装丁や本文の文体含めて楽しむという点においても、カドカワムックの本「ゲーム・オブ・スローンズ完全読本」と対照的だと思います。(完全読本は完全読本で別ベクトルに良いです)。

予約して届いたとき一瞬「買わなくても良かったかな…?」と思ってしまったのですが、じっくり読んでいるとやっぱり「買ってよかった…!これあとから見直しても胸アツになるやつだ…!」という気分になりました。

懐にすこしの余裕があるのでしたら、購入おすすめです。


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