人体の絵が上手くなりたい!でも練習する時間が足りない!そんな方におすすめしたい「直トレス」練習法です。
大人は絵の練習する時間が無い!
イラストが上手くなりたい!自分の絵を見て嬉しくなりたい!そのためには身体バランスとかの練習あるのみ!なんですが、絵にしっかりと向かい合って練習する時間が無い。
それに何より「一度はじめたら長いからなァ」って練習を始めるハードルが高い…。練習を始める前からあきらめてしまう感じ…。 絵に限らず、練習とは少しずつでも継続することが大切なのに。 わかっているのに。
そんなことありませんか?私はありました。そこで編み出したのが「通販雑誌写真直トレス法」です。ここではそのやり方を紹介します。
イラストが上手くなりたいなら写真を直トレス!
解説をはじめる前に、この記事がお役に立ちそうな方として下記程度の画力を想定しています。これ以下でもこれ以上でも練習にはなると思うのですが、私がこれくらいの画力のときにしていた練習方法でしたのでご参考までに。
- 人体のだいたいの比率はわかってる…と思う(あまり自信ないけど)
- 重心のかけかたとかはよく分からない。
- かっこいい立ち絵にするためのコントラポストとかうまく表現できない。(全身を描くと棒立ち絵になりがち)
- 正面顔、斜め顔、横顔あたりは描けるけどアオリ顔フカン顔が描けない。
- 全身絵を描くスピードが遅い。
ご自分が対象だ!と思われた方はぜひ読み進めてみてください。
なお、やることは写真のなぞり・トレスではありますが、かわいい萌え絵やデフォルメ系の絵を描きたい人にも良い練習法だと思います。人体の構造がなんとなくわかってこそのデフォルメが、絵の説得力を産みますので。
コントラポスト(contrapposto)とは、体重の大部分を片脚にかけて立っている人を描いた視覚芸術を指す用語で、もともとはイタリア語である。片脚に体重をかけているため、肩や腕が尻や脚の軸からずれているのが特徴である
引用:Wikipedia コントラポスト
準備
準備するものは以下の通りです。
- 洋服の通販雑誌(ポスティングされていたりスーパー等で無料配布されていたりするもの)もちろん買ったファッション誌などでもいいですが、躊躇なくマジック入れられるものがいいです。
- マッキー、ネームペンなどの油性マジックまたはサインペン。とにかくサラサラ描けて濃いもの 。インクの出が良いもの。
トレス方法とコツ
パラパラと雑誌をめくり、ピンと来た写真(ポーズが良い、描きたいイメージと似た服など)の写真をマッキーでなぞります。
そのとき、すべての見える線をなぞるのでなく、自分の好みのイラストに必要な主要な線を見極めながらなぞっていきます。
服のしわがシンプルな絵が描きたければ太いしわを数本、細かいしわが魅力的な絵を描きたい場合は見えるしわ全てをなぞるなど。 また、なぞる際には、
手首って意外と細いな!
服を描くときはここの縫い目は必須だな。
などの感想を思いながらなぞりましょう。 コツとしては、とにかく手早くなぞります。1体2分くらい。集中力が切れる、または絵の練習に使える時間が無くなるまで何体かなぞります。 簡単でしょう?
黒など濃い服の写真はシルエットを意識して、薄い色の服はしわを意識してなぞるとそれぞれに学びがあります。
雑誌の表紙にペンをさして、そのへんに置いておけば、絵の練習したいな、とおもったときにパッと取ってサッと開き、ザカザカっとなぞって終われば良いので時間がかからない!
とにかく気楽にはじめられます。
手に人体の比率、パーツの形、服のしわの形を覚えこませることで画力アップ
結局画力って(ある程度のところまでは)ものの形を理解して、覚えて紙におとしこむことだと思うのです。何も見ないで練習したり、何か見て練習するのも良いのですが、なぞることで、練習の時間が短縮できる、漢字を繰り返し書いたときのように「手が覚える」までに至るスピードが早い、というのがこの練習法のいいところです。
「手が覚える」ことで本番のイラストを描くときのスピードアップも叶いますよ!
上達への近道、それは「考えて描く」ことだと思います。ですから、なぞりながらも考えることを忘れないのが大事です。手はなぞるだけで良いぶん、頭はいろいろな「気づき」を得られるとよいですね。
人体に飽きたら、小物商品のページなんかで、バッグや靴もなぞります。これも何度もやると形を覚えられます。下着のページでフリルのタイプを覚えるのもいいかも。
無料通販雑誌などを使った場合は、絵の練習に利用させてもらったお礼として、何か購入しましょうね
ClipstudioPAINTを使っている方ならデジタル3Dデッサン人形を利用してみるのもいいでしょう。
「3Dデッサン人形 ポーズ作画資料集【CLIP STUDIO PAINT PRO/EX対応】描きたい構図が見つかる人物素材523」おすすめです!
好みの絵柄にするためには
人体のパーツの形や比率、配置は覚えられそうだけど、好みのイラストにどうやって落とし込んだらよいか。 それには、この写真トレスとは別に、時間があるときに好きな作家さん2~3人の絵柄の模写をやりましょう!並行して練習することにより、写真トレスにいい感じにデフォルメが入って自分の好きな感じの絵が描けるようになるのではないかなーと思います。
というか私はなりましたよ!好きなキャラを好みの絵柄で描く幸せ!
ぜひ時間が無いけど推しやマイキャラを素敵に描きたいという方にこの練習法をおすすめします。
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