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ボディくん・ボディちゃんを使って絵を描こう!

ボディ君ボディちゃんイラスト描き方 イラスト描き

S.H.フィギュアーツ ボディくんまたはボディちゃんを手に入れたはいいけれど、イラストを描くためにどのように使ったらよいかわからない方のために、自分のやり方を紹介いたします。手順をざっくり動画にするとこんな感じです↓

ポーズをつけよう!

まずは描きたい絵のイメージでボディくん(ボディちゃん)のポーズをつけます。
自分の頭だけで考えてうまくイメージがつかめない時には、自分でポーズをとってみる、Googleの画像検索で描きたいポーズを画像検索し写真などを参考にしてポーズをつけてみる、手持ちのマンガなどをパラパラ見て参考にしてみるなどしてもよいでしょう。

写真や絵などを参考にしてポーズをつけた場合、描いた絵が参考にした写真の著作権を侵害してしまわないように、一部だけを参考にする、元の写真や絵と同じ方向から見た絵にはしない(見る方向や角度を変える)、複数の物を参考にするなどして著作権を侵害しないようにしましょう。またありふれたポーズでなく、独特なポーズやダンス等にはモデルや振付師の著作権を侵害してしまう場合があります。

工作用紙を敷こう

ポージングをしたボディくん・ボディちゃんを立たせるときには 背景と下面に1枚ずつマス目の入った工作用紙を置いておきます。(小学校の図工などで使う厚紙です。100円ショップでも買えます)

写真を撮影した後パースがよくわかるので、背景を描くときに楽になります。
背景を描く予定はない!というときにも写真にうつしておくとよいですよ。後で絵が寂しいな…というときに模様など抽象的な背景を入れるのにも役立ちます。(パースに沿った市松模様など)

写真を撮ろう!

アオリ・ふかんどちらにする?

下からキャラクターを見上げる「アオリ」は顔や身体の立体感が強調され、人物の迫力が増す印象になります。 堂々とした感じをだしたい、また「大きいこと」をイメージさせたいときなどにアオリにすると良いでしょう。

対して上からキャラクターを見下ろす形の「フカン」はイラスト内に全身を入れやすく、背景に置いてある物なども描きこめるので一枚絵での状況説明をしやすくなります。
顔まわりの部分が大きく表現できるので、表情を目立たせたいときにも有効です。

どこから撮る?

ポーズをつけたボディくん(ボディちゃん)をぐるっと回して、またはカメラを持った自分が回り込み、どこから撮影するのが一番カッコいいか確認しましょう。 腕や足と身体のあいだに空間ができるように。 なにをしているところなのか分かりやすいように。シルエットがカッコよくなるようなベストショットを狙って。

広角レンズなどを使ってみても

迫力を出すために、キャラクターの手前に来ている身体のパーツを大きく描きたい、ということがありますよね。そんなときにはパースをつけた写真を撮ってみるのもよいでしょう。正しいデッサンではなくなりますので、不自然さを修正できる腕が必要で難しいところではありますが…

スマホのレンズは普通に撮ると広角気味になりますが、さらにスマホ用広角レンズ(100円ショップにも売っていることがあります)を使えば派手にパースがついた写真になります。

逆にパースをつけたくない場合にはスマホで撮影する際に少し離れてズームにして撮影すると良いです。「ある程度遠くから見た人物の絵」を描きたいときにはパースがつかない写真になるようにしましょう。

ライティング

影がしっかりしていると後の工程がとても楽になるので、懐中電灯やデスクライトなどで1方向から照らします。ある程度は画像をいじって薄い影を濃くすることもできますが、できれば光源をはっきりさせたいので、明るく照らしたいですね。(ライトを用意するのが大変だという場合は省略しましょう。手軽にどんどん描くことが大事です。)

影をハッキリ写真に撮れなかった場合も、ボディ君/ボディちゃんの実物を見ながらカゲを塗れば良いので大丈夫です。

ピントを合わせる

写真のピントが合っていないと、写真をトレースするのが難しくなります。できる限りボディくん・ボディちゃんにピントは合わせましょう。
連写すると奇跡の1枚が撮れることもあるので連写もおすすめです。(後でいらないものを削除するのが大変ですが)

ペイントソフトでの作業

スマホで撮影した写真をパソコンへ移し、ペイントソフトでの作業をおこないます。

撮れた写真をペイントソフトへ

撮れた写真をスマホからPCに移動させ、ペイントソフトで開きます。PCへ移動させるにはメール経由(画像を添付したメールを自分へ 送る)、twitter経由(自分に画像を添付したDMを送る)、Googleドライブ経由、BluetoothなどなんでもOKです。

スマホで絵を描く方はもちろん移動は必要ありません。

私はお絵描きには CLIP STUDIO PAINT EXを使用しているので下記の写真等はCLIP STUDIO PAINT EXのものになりますが、どのお絵描きソフトでも同様の機能はあると思います。

解像度を変更する

ペイントソフトで写真を開くと72dpiになっていることがほとんどですので、イラストを描くときの解像度(私は印刷にも耐えられるように350dpiにしています。)に変更しましょう。

編集→画像解像度を変更

ピクセル数を固定にチェックを入れて、解像度を350にします。

写真のコントラストをきつくする

編集→色調補正→トーンカーブで上図のようにカーブを調整し、写真にうつっているカゲがはっきり見えるようにしておきます。

編集→色調補正→明るさ・コントラストでコントラストの値を大きくするのでも良いです。

写真の上にレイヤをつくり白で塗りつぶす

写真の上に1枚新規レイヤーをつくり、白で塗りつぶします。透明度を調整し、下の写真の輪郭(りんかく)やカゲ、ワイヤーフレームが書かれているボディ君/ボディちゃんの場合はその線もよく見えるような透明度にしてください。

その上に描画用レイヤをつくる

白で塗りつぶしたレイヤの上にもう一枚新規でレイヤをつくります。そのレイヤに写真の輪郭(りんかく)やワイヤーフレーム線をトレースしていきます。

ワイヤーフレームボディくんの場合はアタリ線も入れていきましょう。りんかくとアタリで色を変えておくと後でわかりやすいです。
(私のは旧ボディくんに油性マジックでアタリを描いてあります。ポーズをつけていると描いたものがすぐ落ちてしまいますが…。)

影も2色程度で塗っておく

イラストの影つけが苦手な方は、写真を撮ったときの影をそのままイラストに活かせるととても楽です。ざっくりでも良いので影を(新規でカゲ用のレイヤをつくり)塗っておきましょう。

何枚かこのやりかたでイラストを描いていると、この作業を何回かやることになり、影のつけかたが感覚で分かるようになってきますよ。

なお影つけのときには上記の「白塗りつぶしレイヤー」は非表示にして、写真にダイレクトに塗っているかのように塗ると塗りやすいです。 (実際のレイヤは元写真とは別、カゲ用に作ったレイヤに塗ってください)
私の場合は「影(薄い)」レイヤーの上に「影(濃い)」レイヤーを乗算で重ねて2段カゲで塗っています。

パース用の線もトレース

後ろと下に置いた工作用紙の縦横の線をトレースしておきます。直線ツールなどでだいたいのパース画わかる程度の本数だけ書いておきます。また人形が床に落とすカゲも塗っておきましょう。

服を着せる

写真のレイヤ(非表示)、トレスした線のレイヤ、カゲのレイヤ(2つ)の上にまた新しいレイヤをつくり、白で塗りつぶし透明度を下げます。さらに一番上に服を描くレイヤをつくります。

写真をトレスした線(素体)に合わせて服をざっくりと描いていきます。

服の裏表や身ごろ、えりなどで色分けすると描いててわかりやすいかも。また線で描くより面で描く方が描きやすければ、太いペンや筆で色を塗っていく感じで服を描いてから、線を入れていくとよいでしょう。

一発できれいな線で服を着た身体を描ければよいのですが、自分は不器用なので、このように素体(服を着ていない状態)を描く→服の構造をざっくり描く→ざっくり服と身体の主線をひく→線をきれいにととのえる という感じで描いています。

その都度さきほどの説明のように白いレイヤーをはさんで透明度を調整し、上のレイヤーに描いていっています。

顔の向きが気に入らなかったので描きなおしたりして、色を塗り分けました。

しっかり色を塗って完成です。描き足した剣も別で写真を撮って、トレスしています。ボディくんのセットに付いていた剣を使いましたが、最近はガチャガチャ等でも色々小物が出ているのでそういうものを使っても良いと思います。縮尺はいくらでも写真を拡大縮小することで人物に合わせられますしね。

ボディくん/ボディちゃんを使った人物の描き方、上手く伝えられたでしょうか。ボディ君/ボディちゃんが2体あると絡みのある絵なども楽に描けるので楽しいですよ!

S.H.フィギュアーツ ボディちゃん -杉森建- Edition( 5頭身 )も

普通のボディくん、ボディちゃんでは自分の描きたい絵柄と頭身が合わないんだよなぁ…という方には「S.H.フィギュアーツ ボディちゃん -杉森建- Edition」がおすすめです。ポケモンでおなじみ杉森建さんが描かれるキャラクターのプロポーションでとても可愛いですね。


今から買うならボディくん・ボディちゃん ワイヤーフレーム Ver. をおすすめ!

2021年4月30日に「BANDAI SPIRITS S.H.フィギュアーツ ボディくん -ワイヤーフレーム Ver.」 が発売されます。 これは写真を撮ってトレースする際、身体のパースの向きが良く解り、お絵描きサポートにとても良いと思います。
私は現行のボディ君に油性ペンで線を描いてみましたが、ポーズ付けをしている間指が触れたところからどんどん消えてしまいました。(あまり油性ペンが乗らない素材なのだと思います。)
最初からワイヤーフレームが描かれているものはそんなことはないと思いますので、まだボディ君・ボディちゃんを持っていない方はぜひ現行版よりもワイヤーフレーム付きの方を購入すると良いですよ!ただしボディくん・ボディちゃんワイヤーフレームVer.には正座用の脚や腕組み用の腕はセットされていません。(セット内容:本体・交換用手首左右各4種・ミニブック)

プレミア価格のものと海賊版には注意

最近、ボディくん、ボディちゃんは大幅にプレミア価格になってしまっているものと、とても安い価格の海賊版らしきものが目立ちます。ワイヤーフレームボディ君・ボディちゃんを定価で買う (予約する)には 今がチャンスです!

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